導入事例

Rosicを活用して成果を上げている企業の事例をご紹介します

財務、営業、仕事、人事等の情報を統合した柔軟なレポートを実現し、 経営と現場を支援し、事業戦略を推進するシステム構築と運用に成功

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目次

「一般的に良いと言われている」に惑わされない、システム構築のベース選定

結果的には新しいシステムを構築したということですが、
Excelで対応すると言う選択肢はなかったのですか?

櫻井 氏 櫻井 氏

システム化を考えるに当たって、まずはExcelでの作成を試みました。そこでは、様々なシステムから多様なデータを集め、活用できるように格納・公開することが困難でした。更に、レポートを作成するには、Excelのマクロ機能を多用することになりますが、それでも多くの手作業が残ります。加えて、そのマクロを組んだ人にしかわからない仕組みになってしまうというリスクがあります。そこまで苦労して仕組みを作り上げても、経営層と現場の活用に耐えるレベルの精緻でタイムリーなレポートを毎月出すのは実質不可能だと判断しました。

様々なデータを扱うということでしたら、いわゆる基幹システムを使う、
という考え方もあるのではないですか?

櫻井 氏 櫻井 氏

基幹システムは、会社内の重要な業務の根幹をなすシステムです。すべてが間違いなく運用されることが最優先です。基幹システムは変更を加えたり、新しいものを取り入れたりするハードルは高くなります。一方、私たちが実現したい世界は、「今までになかった分析軸でデータを見たい」とか、「仮想のグルーピングで仮説検証もできるようにしたい」といったものです。新しい試みですから、修正や変更は当然ある、というのが前提です。そういった要件を基幹システムへ直接変更を加えることは困難であり、現実的ではありません。従って、基幹システム内に我々が行いたい要件を構築することは難しいと判断しました。

そうした場合、BI(ビジネスインテリジェンス)システムを活用する企業もあるようですか?

櫻井 氏 櫻井 氏

勿論基幹システムにはBIシステムが連携されていましたので、その機能を用いてデータ活用を展開してはどうかとも考えました。基幹システムに格納されているデータを抜き出して、BIシステムでレポートを出す、という仕組みです。ただ、閲覧制限の仕組みを確認すると、弊社の要望に合った形での実現ができないことがわかりました。また、基幹システム内からのデータ抽出については問題ないのですが、それ以外のシステムからのデータとの連携も必要で、特に人事系のデータを他のデータと同列で分析できるように結合していくには手間がかかり、想像以上に難しいことも明らかになりました。

そこで、人材マネジメントに活用してきたRosic人材マネジメントシステムをベースに、
システム構築することを考えたのですね?

櫻井 氏 櫻井 氏

Rosic人材マネジメントシステムには人事系のデータが蓄積されていて、数値データの分析に強いBI機能もあります。データの取り込み機能も充実していて、閲覧制限の設定にも対応できていました。もしかするとRosic人材マネジメントシステムをベースに、事業管理システムが構築できるのではないか、と思いつき、弊社のRosicをサポートしてくれているコンサルタントに相談しました。すると、ちょうど新しいバージョンがリリースされるところで、今まで以上に大量のデータを扱うことができるようになり、経営情報システムとして求められるレベルの機能も用意されているとのこと。弊社で活用している既存Rosicとのデータ共有も問題がないということでした。PFエリアプロフィールには積極的に人に関する情報を取り込んでいく予定でしたので、Rosicの新バージョン(以下「Rosic」)が「事業管理システム」構築のベースには最適解だろう、ということになりました。

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